弁護士ブログ

2005.03.29更新

 弁護士は、「金持ちだ」とか「儲けまくっている」などという人がいる。
 確かに、そのような人はいる。
 でも、それが悪いことだとは思えない。なぜなら、スポーツ選手(例えば、野球)でも年俸1000万円の人もいれば5億円を超える人もいる。要するに、その人がどれだけ帰属しているチームなどに貢献できるか、プレーがその価値があるか、の差であって、一律に値段の高低を批判するのは間違いなのである。
 で、弁護士費用に話を戻す。

 弁護士費用には、大きく、着手金と(成功)報酬金とがある。
 着手金とは、事件に取り掛かる際にいただく費用であって、民事事件であれば相手に請求する金額によって(つまりは、依頼者が得るであろう経済的利益に応じて)事前にもらうものである。
 報酬金とは、事件の成功に応じて事後的にいただくお金であり、だいたい依頼者が得た金額の10%くらいが相場である。
 刑事事件では、経済的利益という算定は難しいので、事件の難易度、弁護人として行う業務の範囲を予め想定していただくことにしている。

 私は、自分がもらう弁護士費用により、自分の生活費、事務所に入れる定額の負担金、弁護士会費、弁護士国民年金、健康保険などを支出しており、依頼者から受け取るお金がすべて収入になるわけではないのである。
 また、あまりいいたくはないが、弁護士費用を踏み倒す人もたくさんおり(自己破産申立、刑事事件、闇金介入事件ではひどい目にあった)、回収不能の不良債権の総額で立派なベンツが買えると思う。
 
 私が依頼者に負担をお願いする弁護士費用は、安くはないかもしれないが決して高くもないと思う。
 というのも、私は過剰サービスをするきらいがあって、たいていの依頼者からは感謝され、余分に報酬をいただけることも(たまにではあるが)あるからである。
 むしろ、あとでもっと請求しておけばよかったと思う事件の方がおおいんだよね。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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