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2005.05.21更新

 たまに依頼者は嘘をつく。
 別に気にしない。自分も、自分に都合が悪いことは嘘をつかないまでも、積極的に話はしないだろう(お笑いのネタになるべき、自虐ネタは別として)。

 ただ、私が気にしない依頼者の嘘にも、当然ながら限度がある。
 事件処理の方向性が180度変わってしまう嘘だったり、信頼関係に傷が入る嘘だと私が考えた嘘、言い換えれば、そんなんじゃやってられない、と思う嘘を依頼者につかれた場合には、どうするか。

 私の態度は、二つ。
 1つ目は、微笑んで話を整理して事実関係を明確にする(うそをはっきりさせる)場合
 → 代理人を辞任する。微笑むのは、別れ際は穏やかにしたいという、意思があるから。

 2つ目は、とことん依頼者を怒る。事務員もびっくりするくらい、普段の穏やかな私は消える。
 → これは、嘘をついた事情を察し、私に嘘をついたことも,ある意味,やむを得ないと判断した場合  であり、仕事を継続する意思があるからこそ、二度と嘘をつかないでほしい、という気持ちで怒る
  のである。

 私は、依頼者の嘘を理由に代理人を辞任したのは、3回ある。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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