午前中に、国選弁護を担当していた事件の判決公判に立ち会った。
主文は、執行猶予付き判決だった。
執行猶予付き判決自体は、そう珍しくない。しかし、今回は前の裁判の執行猶予付き判決の執行猶予期間の再犯に対して、２度目の執行猶予付き判決を言い渡した点が珍しい。
基本的には、実刑の判決が出る事案である。
私自身、そのつもりで弁護を担当し、情状弁護としてできることは全てやった。
当番事件から起訴され、その後国選受任にいたったものであるが、判決言い渡し後の裁判官の秀逸な、かつ、情のこもった５分を越える説諭にも感動した。
再度目の執行猶予付き有罪判決をもらったのは、弁護士６年目で初めてのことである。
