弁護士ブログ

2006.03.28更新

 報道を聞き、「やはり」という気がした。
 私には、控訴理由書を提出しないで訴訟能力を争うという、よく分からない訴訟戦略を弁護団が取っていた真意が理解できないでいたからだ。

 どうして、控訴理由書を提出しなかったのかな~。須田裁判長は、かつてスパイ容疑でアメリカから犯罪人の引渡しを求められた大学研究者の引渡しを拒否するという、外交上の配慮がいる判断、それも前例がない判断をするほどの裁判官なので、こうなることは予測できただろうに。
 弁護団に、麻原被告人に関しては国民注視の裁判であるゆえに控訴棄却はないという甘えがあったのではないか。

 それにしても、松本サリン事件の被害者である河野さんの冷静なコメントにもおどろいた。
 東京高等裁判所も、河野さんのコメントには答える義務があるのではないか。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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