5月4日は祖母に会いに行く予定であった。祖母からすれば曾孫である私の子供たちに会ってもらおうと思ったからだ。
しかし、三男は一度も祖母に会うことが出来なかった。
予定を変更して、5月5日にあった通夜に駆けつけた。そこには綺麗に化粧をされた祖母が棺おけに入っていた。寝ているようで、とても死んだようには思えなかった。
祖母の最後は、朝、起こそうとしたら既になくなっていたというように自宅で安らかに逝ったということだった。大きな病気もしなかったが、昨年にはガンになって闘病生活をしていたものの、最近ではすっかり回復していたと聞いていただけに、もう少し早く祖母に会いにいけばよかったとも思う。
ただ、孫の私が弁護士になって事務所独立をしたということは伝えられ、通夜には「三森法律事務所」で花をだせたのは不幸中の幸いであったとも思う。
告別式も無事済んで、5月6日に自宅に戻った。
祖母が亡くなっても涙は出なかった。私としては、祖母に出来る限りのことがしたので、今はただ冥福を祈るばかりだ。