とある支部での裁判に出頭した。弁論終結となり、後日、判決が言い渡される。
ところが、一度も法廷にこなかった被告の一人が裁判所に出頭し(本件は被告がたくさんいる)、和解の申し入れをしてきた。
冗談じゃない、と思いながらも、判決前に被告の意向を聞くのも当然すべきなので、たまたま時間があったことも手伝い、引き続き、裁判所に残り、急遽、和解期日に突入した。
和解期日では、その被告は、裁判長から相当にきついお叱りを受けていた。私も、当然、原告代理人としてそれなりの対応をした。
被告の説明は、誠意に基づくものとは受け取れなかったが、建設的な意見をすることも大事なので怒りは控えめに冷静に話を続けた。
和解期日の終盤では原告の意向を伝え、また、近いうちに和解期日を開くことになったが、被告、被告の両親の姿を見ると、私も子を持つ親としていろいろと考えることが多かった。