事件発生から4年、提訴から3年。一応、問題となった争点すべてにおいて勝った。
相手方代理人が私に対して馬鹿にした態度を取ったのは、ある種、彼もこの結論を半ば予測していたから依頼者に手前、代理人をいじくることくらいしかできなかった、というべきか。
しかし、不愉快ではあった。ただ、判決主文が全てを氷解してくれる。
私は、民事も刑事も裁判をよく手がけている方だと思う。同期弁護士よりも事件数は多い気がする。
そのため、忙しくしているわけだがけども、やはり渉外事務所の弁護士のように法廷にあまり立たないという仕事は向いていないようだ。
今が充実している。
ただ、裁判において「真実」が認定されるとは限らない。裁判が依頼者の悩みを解決するとも限らない。実は、提訴には勝訴以外の目的がある、ということもある。
ただ、当事者という生身の人間の営みの一部を切りだして、法的ルールによる結論を出す、ということが絶対に必要な分野や事件がある。
それゆえに、弁護士の存在価値がある、ともいえる。