107名も出たらしい。
旧司法試験の合格者を1500人にした年の卒業試験で、沢山の落第者がでる可能性は以前からいわれていたが、本当に100名を超えるとは思っていなかった。
私は、53期で司法修習が2年間から1年6ヶ月に変更になった最初の合格者だったが、卒業試験に19名が落第して、「やはり、53期は馬鹿だ」などと言われた。12クラスのうち、落第者がでなかったのは3クラスしかなく、謝恩会が残念会にかわったクラスが多かった。
さいわい、私がいた53期7組は全員卒業できたけど。
司法研修所の卒業試験に落第すると、10月に法曹にはなれない。
追試試験で合格すれば法曹になれるが、裁判官や検察官の任官予定者はもうだめだろう。弁護士になるしかない。
弁護士として就職事務所が内定していた落第者は、追試後にそのまま事務所にもすんなり入れるだろうか。むずかしいような気がする。
確かに司法試験は難しかった(今年は除く)。しかし、司法研修所の卒業試験は修習をちゃんとやっていれば誰でも合格できる試験であった(と思う)。
法曹界は、この数字を前に、11月から始まる新司法修習(1年間)のあり方などについて、もう一度真剣に議論すべきだと思う。
法曹の質が落ちることでいちばんの迷惑を被るのは、国民なのだから。