今朝、新聞を読んでいたら、ドイツにマイスター制度が掲載されていた。
すごい制度だ。ドイツの職人最高峰の国家資格「マイスター」を取得する方法として「ワルツ」という制度があるが、これは3年間徒歩かヒッチハイクで世界を放浪し(この間、親の死などの特例的事態を除き、故郷に半径50キロ圏内に近寄れない)、所持金も1万円位でやりくりし、世界の建築現場などで修行をして技術を身につけるという800年前から続く中世以来の徒弟制度を受け継ぐものである。
最近は、「ワルツ」に挑戦する若者が少なくなったというが(それもそうだろう)、このような制度・伝統が残っているとは知らなかった。
日本の司法研修制度は、徒弟制度のようなものだが(ただ、法科大学院出身者による司法試験合格者、司法修習では、多分大きく変わっていくだろう)、ドイツはよくやるな~と思ってしまった。驚嘆である。
ドイツ最大規模の「ドイツ実直大工と屋根ふき職人連合」の幹部の「放浪の苦労は若者にとってかけがえのない宝」というのもうなづけるが、いや~、すごい制度だ。職人技を後世に伝えるには、これくらい厳しい制度が必要なのか・・・・
出発前には自宅で両親と友人がパーティを開いてくれて号泣したというが、そうだよな~。