3月16日に、堀江被告に対する判決言い渡しがあった。
裁判には一切関与していないので、どのような証拠が提出されているのかわからない。よって、判決の内容にはコメントできないが、有罪はともなく実刑になるとはあんまり予想していなかった。
むしろ、新聞報道によれば、公判前整理手続きを採用したのに、検察官による証拠の後だしを認めたという裁判所に姿勢には、少し疑問を持った。
いつも思うのだが、立証責任を負う検察官に対して、裁判所は優しすぎはしないだろうか。
司法に癒着はないと思っているが(だからこそ、私は刑事裁判の弁護人をずっとやっている),希に「ひどい」と思うこともある。
即日控訴がなされ、また、保釈が認められたようだが、一審での有罪判決は重い。
これをどう弁護人らが覆すか、という点に関心がある。
一方で、ライブドア被害弁護団には、知り合いの弁護士がたくさんいるので、こちら(民事事件)の動向も気にはなる。
また、ライブドア事件以後にも見つかった粉飾決算について、しかも内容的にはライブドア以上に悪質な粉飾決算であったにもかかわらず刑事立件されていない事件が複数あることについては、もっと気になる。
どうも捜査側の対応が公平ではない、と感じるわけだ。