裁判官が書いた文章をみると、裁判官は色々な弁護士と会うので面白い、というものを見ることがある。
確かに、我々弁護士は、弁護団を組んでいる事件を除けば、他の弁護士の訴訟活動とかを見る機会は少ない。
しかし、その反面、弁護士はいろいろな裁判官を見る機会に恵まれている。
だから、私のように、裁判官モニター(おかしい裁判官がいたら、弁護士会に情報提供をする仕事)をしていたりする。
11月は、1日から20日までの間、訴訟、調停等でのべ14回裁判所に出頭したので、裁判官にも多数お会いした。
愛想の無いぶっきらぼーな裁判官もいれば、にこにこと感じのよい裁判官も居るし、せっかち(そう)な裁判官も居た。
裁判官も、弁護士に負けず劣らず、個性的な人物が多いとみた。
裁判のいいところは、判断者が人間であることだ。
過去の判例や量刑相場があるので、裁判は機会がデータ処理をして機械的に出すことは理論的には絶対に不可能ではないのだろうが、国民市民の納得する裁判は、やはり人間が下すものでなければならないと思う。
その意味で、私は刑事裁判の裁判員制度には期待しているのである。