弁護士ブログ

2008.07.10更新

 ある日、裁判出頭のために東京地裁のエレベーターに乗っていた。

 1階から若い弁護士2人とその依頼者らしい人3名が乗り合わせた。

 その若い弁護士の1人は、依頼者の中で一番偉そうな50歳くらいの方に

「いいですか、社長。証拠がなければそれはそのような事実はないというのと同じです。自分から認めてはいけませんよ」
「従業員の方は、解雇されるといつも不当解雇と騒ぐのです。気にしないでいいです。どうしても、しつこく問われたら、覚えていないとシラを切ってください。」
と力説していた。

 私は11階で降りたわけだが、そのグループは13階で降りる予定だった(エレベーターの停車階が13階だったから)。
 
 話の流れや内容から、若い弁護士たちのグループは、労働審判事件の会社側(相手方)だと思われる。
 1回目の期日での、心得(?)を教えていたらしい。
 
 秘密の打ち合わせならともかくも、裁判所のエレベーター内でする話ではないよね。
 壁に耳あり、障子に目あり、だから。
 私が申立人側弁護士だったら、若い弁護士さんたちはどうしたのだろうか。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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