弁護士ブログ

2010.12.25更新

 弁護士の中には、「とかく、争えばよい」と考える方が偶にいる。
 確かに、弁護士は法的トラブルを扱うから、「争う」ことは大事である。とくに、刑事事件では被告人のために、裁判所、検察官などと対立することはよくあるし、それは弁護士(弁護人)の責務でさえある(世間の無理解とも闘うことにもなるが)。

 しかし、「争わ」なくてもよいところを徒に「争う」のは、はたして弁護士の仕事として正道だろうか。

 早期の妥当かつ公正な解決のために、証拠上、明らかに間違ったことは「間違っていた」と認め、結論自体が依頼者の不利益になったとしてもそれが本来到達すべき「結論」であるならば、弁護士もその「結論」をある程度は甘受するように依頼者を説得する必要もあるのではないか。

 最近、どう考えても弁護士が紛争を拡大しているというおかしなケースに遭遇したので、なんとなく弁護士の役割を考えてしまった。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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