弁護士ブログ

2011.08.07更新

 最近の報道で、司法修習生の就職未定率が43%だということを聞いた。

 43%がどのような調査方法を取ったかによって、その意味も違ってくるとは思うが、ここ数年の就職難はいろいろなところで聞いたし、実感もしている。

 私が弁護士になった11年前は、内定が取れない司法修習生はいなかったとおもう。
 私も、最終的には、4つの法律事務所から声がかかった。

 しかし、おそらく、60期以降とそれ以前とでは、体感している就職戦線は全く違うものなのだろうとおもう。
 
 もはや、就職してイソ弁になる→ボスをみたり経験を積んで力をつける→自分で稼ぐようになる→独立へ、という従来の路線は、崩壊寸前なのだとおもう。
 
 今は、司法修習中に何とか独立するための予算を作って、即独立(ソクドク、という)するのが都心でも一般化するしかないとおもう(就職先がないのだから、自分で就職先を作るしかない)。

 弁護士のスキルは、弁護士会の研修に参加したり、先輩弁護士と事件を一緒にやったり弁護団に加入するなどして、自ら実践するしかないのだろう。

 弁護士の数のみが増えて、事件が増えなければ、仕事がない弁護士も増えるため、新人弁護士を採用する事務所も増えないというのは、残念ながら、現実なのだろう。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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