最近の報道で、司法修習生の就職未定率が43%だということを聞いた。
43%がどのような調査方法を取ったかによって、その意味も違ってくるとは思うが、ここ数年の就職難はいろいろなところで聞いたし、実感もしている。
私が弁護士になった11年前は、内定が取れない司法修習生はいなかったとおもう。
私も、最終的には、4つの法律事務所から声がかかった。
しかし、おそらく、60期以降とそれ以前とでは、体感している就職戦線は全く違うものなのだろうとおもう。
もはや、就職してイソ弁になる→ボスをみたり経験を積んで力をつける→自分で稼ぐようになる→独立へ、という従来の路線は、崩壊寸前なのだとおもう。
今は、司法修習中に何とか独立するための予算を作って、即独立(ソクドク、という)するのが都心でも一般化するしかないとおもう(就職先がないのだから、自分で就職先を作るしかない)。
弁護士のスキルは、弁護士会の研修に参加したり、先輩弁護士と事件を一緒にやったり弁護団に加入するなどして、自ら実践するしかないのだろう。
弁護士の数のみが増えて、事件が増えなければ、仕事がない弁護士も増えるため、新人弁護士を採用する事務所も増えないというのは、残念ながら、現実なのだろう。