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2013.10.15更新

 新聞報道によると、元最高裁判所裁判官が原告となって、選挙無効確認訴訟を提訴した、というらしい。

 裁判を受ける権利は、国民に等しく保障されなければならないし、原告が元最高裁判所裁判官であったという事実のみから、裁判を受ける権利がない、ということは当然には導かれない。元裁判官にも、職業選択の自由は、あるわけだし。

 しかし、司法国家における最終判断者であった者が訴訟提起をする、ということについては、裁判を受ける権利の保障の有無という観点とは別に、よく考えてみなければならないような気がする。
 なんとなく、だが。

 たとえば、今まで、日本において、元検事総長が刑事事件における刑事弁護人として、法廷に立ったことがあっただろうか。

 かつて公職に就いて、公権力を行使した側にいた人間のとるべき対応というのは、あるような気がするのだが。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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