弁護士ブログ

2006.09.29更新

 107名も出たらしい。
 旧司法試験の合格者を1500人にした年の卒業試験で、沢山の落第者がでる可能性は以前からいわれていたが、本当に100名を超えるとは思っていなかった。
 私は、53期で司法修習が2年間から1年6ヶ月に変更になった最初の合格者だったが、卒業試験に19名が落第して、「やはり、53期は馬鹿だ」などと言われた。12クラスのうち、落第者がでなかったのは3クラスしかなく、謝恩会が残念会にかわったクラスが多かった。
 さいわい、私がいた53期7組は全員卒業できたけど。
 
 司法研修所の卒業試験に落第すると、10月に法曹にはなれない。
 追試試験で合格すれば法曹になれるが、裁判官や検察官の任官予定者はもうだめだろう。弁護士になるしかない。
 弁護士として就職事務所が内定していた落第者は、追試後にそのまま事務所にもすんなり入れるだろうか。むずかしいような気がする。

 確かに司法試験は難しかった(今年は除く)。しかし、司法研修所の卒業試験は修習をちゃんとやっていれば誰でも合格できる試験であった(と思う)。

 法曹界は、この数字を前に、11月から始まる新司法修習(1年間)のあり方などについて、もう一度真剣に議論すべきだと思う。

 法曹の質が落ちることでいちばんの迷惑を被るのは、国民なのだから。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2006.09.27更新

 午前中、東京弁護士会で相手方代理人と示談交渉。
 午後、北千住法律相談センターで法律相談。
 法律相談料を無料にしたので、最近は相談者が増えている。
 4件の相談をこなし、午後5時前に事務所に戻る。
 事務所に戻り、各方面に電話。
 裁判所に提出する書類を作成するなど色々と業務をこなし、久ぶりに電話をくれた友人とも長話をしながら時間が過ぎた。
  
 帰宅は、午後9時くらいだった。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2006.09.27更新

 朝から雨だった。雨の日は、あまりいいことがないような気がする。
 午前10時から調停出席。相手方がこない。
 いったん事務所に戻り、正午から打ち合わせ。
 食事をする間もあまりなく、午後2時に東京地方裁判所に出向き、民事裁判に出頭。相手方代理人の屁理屈に裁判官ともども閉口。
 午後3時30分、JR某駅で弁護士2名と待ち合わせをして、依頼者宅を訪問する。じっくりと話を聞く。
 午後6時少し前に明治大学の和泉校舎に行き、司法試験用のガイダンスに出席。大学のキャンパスがあまりに変わっている状況に驚く。
 
 午後7時前に事務所に戻り、FAX、電話の確認。
 どうしてもやっておきたい仕事はこれから自宅に持ち帰り、もうすぐ帰ろう。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2006.09.27更新

 月曜日。私は午前から午後にかけて裁判のために裁判所に行く予定だった。
 しかし、午前中に裁判よりも優先すべきアクシデントが発生し、やむなく、急遽、午前中だけ休廷扱いにしてもらった。
 関係者に対して、深くお詫びをしたい。
 午後は、何とか裁判所に行き、通常の仕事をこなした。
 遠方からいらした証人の方には、私の気持ちとして事情を説明してお詫びをして尋問に入った。
  
 それにしても、アクシデントって、予測ができないから本当に対処が難しい。

 夜、早めに帰ると、アクシデントが再発した。
 急遽、子供を乗せて車で救急病棟へ。久しぶりに運転した。
 病院では、睡魔から子供がぐったりしてきたので、私はいったん子供を自宅に戻し、しばらくしてまた病院に向かった。
 結局、寝付けたのは、深夜2時ごろであった。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2006.09.23更新

 弁護士は依頼者から法律業務の依頼を受ける。
 簡単なものから複雑なものまで。
 私は、独立と同時に、ホワイトボードを相談室に設置し、打ち合わせごとにホワイトボードに赤、青、黒、緑のペンを使って説明していく。
 ノートを取り出す依頼者には、ノートをとらなくてもいいと告げる。
 それは、ホワイトボードに書いたものがボタン操作一つでそのままA4版の紙にカラー印刷されてホワイトボードに付いているプリンターから出てくるからだ。
 
 だいたい、1時間の相談でホワイトボード全体を2回くらい書き込む。だから、依頼者にはA4版の紙を2枚渡すことになる。
 フローチャートや時系列をかきながら説明し、だいたい予測可能性がつくように説明を加える。
 専門用語を使わないように、日常会話の延長上で高齢者に説明するかのようなイメージをもって説明するように心がける。

 1回で理解されない場合は、レジュメを切ったり、図を多用したりして説明している。

 また、依頼者に不利な見通しを告げるときは、誤解のないようにしないといけないから何度も同じことを説明することになる。
 くどい説明になるので、好評とはいえないかもしれないが、例外を除き、トラブルになることはない。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2006.09.23更新

 私の場合、記録を読むときは必ずワードで大事と思う点をメモする。このときは、じっくりと読む。民事事件でも刑事事件でも登場人物の説明に矛盾がないかに留意して、また、客観証拠との整合性に気をつけながら丁寧に読む。
 本来は、他の仕事との兼ね合いからあまり時間をとるのはよろしくないのだろうが、ここでの記録の読み方を間違えると取り返しの付かないことになるので、慎重に読み込んでいく。
 次に、関係者の尋問調書を検討する。
 そして、再び、記録を読み直す。ここまできていると、大体、記録のどのあたりにどのようなことが書いてあるからの記憶があるので、そんなに時間がかからずに記録が読める。
 最後に、記録を引用しつつ、エクセルで時系列表を作る。
 
 民事事件も刑事事件も、嘘をつくと必ずどこかで矛盾が出る。時系列、第三者作成の客観証拠は信用性が高いから、これら動かしがたい事実に照らして矛盾を発見していく。
 また、最近、記録から浮かび上がってくる証人の生き様を自分なりに解釈して証人になった気分で記録の記載を喚起していくと、意外な盲点に気が付き、開示されるべき証拠の開示がないことに気が付く。

 ここまできて、私は尋問事項を作成する。

 だから、私は尋問事項の作成が遅い。そして、何度も書き直す。
 しかし、苦心の末、完成した尋問事項は、弁護士登録時と比較するとよくなっているように思う。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2006.09.23更新

 東京都の教員が東京都を被告にして、入学式や卒業式での国旗・国歌の強制を違憲、処分の根拠となった通達は無効と主張した東京地裁判決(21日)が出た。
 違憲無効判決。この衝撃は、教育実務に与える影響は大きいだろう。

 私は、東京都から中学の社会科、高校の地理歴史科。公民科の教員免許を与えられている。
 教育実習にも行った。だから、現状の東京都の余りに細かい通達や全国的にも多い処分の多さには、関心を持っていただけに東京地方裁判所の判決はびっくりしながらも、当然だとも思えた。

 石原都知事の考えもあり、控訴は当然される。そうなると、今回の判決が維持されるか分からない。
 しかし、司法判断が出たということ、しかも思想良心の自由の侵害を正面から認めた違憲判決がでたことは、教員のみなさんの大きな力となるだろう。

 原告ら代理人には友達、知り合いもいた。原告団のみなさん、おめでとう。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2006.09.22更新

 21日、法科大学院卒業生を対象にした新司法試験の合格発表があった。
 合格者にはおめでとうと言いたい。
 注目されていた合格率は48%であった。これを低いと見るか、高いと見るか。

 法科大学院設立時の合格率は70%から80%とされていたことからすれば、低い。
 従前の司法試験の合格率が2%から3%程度であったことからすれば、高い。
 私が合格した年の合格率は、2%くらいであり、丙案といって私は受験回数4回以上であったために差別されていたから、私の実質的な合格率は2%を切っていた。
 だから、私なんかは、新司法試験合格率は「高い」と感じてします。

 しかし、例外はあるにせよ、日本では司法試験の合格者から裁判官、検察官、弁護士が選ばれる。
 資格試験でありながら、政策的に合格者数が操作されてきたため、司法試験は実質的には就職試験である。また、受験制度も国の都合で随分と変わった。
 
 合格者は、いままでも大変だっただろうが、司法修習問題、就職問題、司法改革の中での仕事の問題など、合格後も大変だろう。
 是非、頑張ってもらいたい。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2006.09.22更新

 午前中、東京拘置所に行き、被告人と接見。
 弁護士は記録を読み気が付いた点を被告人に話す、ということをするのが被告人接見であろうと思うが、一番、事実に近いのは後日他人により作成された「記録」ではなく、私の目の前にいる「記憶」(被告人)である。
 人は、普段は合理的に行動するが、実は非合理的な生き物である。
 刑事裁判の裁判官は、原則として人は合理的な行動をする、と思っていて、それは基本的には正しいのであるが、後で説明がつかないことを平気で行なうのも、また、人間なのである。
 そして、被告人といわれる人たちは、ときに不合理なことを行い、その説明が出来ないが故に疑われ、その結果、法廷に来ることになる。弁護人は、全力でそのような被告人を弁護しなくてはならない。
 
 ところで、裁判官はなぜか、被告人席に座っているヤクザは信用しないが、検察官証人として証言台に座っているヤクザは信用する傾向にあるような気がする。
 なぜなのだろうか?

 午前から午後にかけて、裁判打ち合わせ。これが2件続く。打ち合わせ後、依頼者と食事へ。
 石焼ビビンバを食べる。
 
 その後、事務所に戻り、電話、FAX、メールに対応する。
 一件、不愉快なメールがあったが、無知からくるもの、人間の未熟さから来るものと捉えれば頭にもこない。
 もうすこし、仕事をしたら、自宅に帰ろう。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2006.09.22更新

 私も共同執筆者の一人です。
 実践的な刑事弁護の本です。
 法科大学院生、若手弁護士の方にお勧めです!!

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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