支部管轄の事案で刑事事件を受任すると、被疑者の勾留決定をした裁判官と準抗告審を担当する裁判官との距離が極めて近いことに気がつく。
ほとんど、両者の関係は、「同僚」と言ってもいいだろう。
支部では、裁判官の数が少ないので、簡易裁判所の裁判官と地裁の裁判官が兼任であることも多い。
勾留決定をした裁判官の判断に対して不服申し立てをしても、その判断を同僚裁判官が行うと、準抗告申立を棄却する方向に判断が傾かないか。
今、そういう素朴な疑問と戦っている。
2009.06.30更新
支部管轄の事案で刑事事件を受任すると、被疑者の勾留決定をした裁判官と準抗告審を担当する裁判官との距離が極めて近いことに気がつく。
ほとんど、両者の関係は、「同僚」と言ってもいいだろう。
支部では、裁判官の数が少ないので、簡易裁判所の裁判官と地裁の裁判官が兼任であることも多い。
勾留決定をした裁判官の判断に対して不服申し立てをしても、その判断を同僚裁判官が行うと、準抗告申立を棄却する方向に判断が傾かないか。
今、そういう素朴な疑問と戦っている。
投稿者:
2009.06.26更新
とある支部に、債権仮差押命令申立をした。
保全手続きをとる以上、将来の債権回収が確実ではないと考え、急いでいるわけだ。
ところが、この支部は、常駐の裁判官がいない。
そのため、毎週火曜日と金曜日しか保全命令を出せないという。
これって、保全手続きをやる裁判所(もっというと、国)の姿勢として、いいのだろうか。
東京地方裁判所だったら、申立をした当日と翌日にバタバタと手続きが進んでスムーズなのに。
こういうとき、もっと裁判官を増やしてほしいと切実に思う。
弁護士ばっかりの増員では、迅速に解決しなければならない緊急の問題を処理できない事案が、きっとたくさんあると思う。
これは、法の支配の観点から、問題だろう。
投稿者:
2009.06.26更新
講演をする際の資料として、依頼主からパワーポイントでの資料作成を求められた。
パワーポイントというソフトは、たぶんだいぶ前から持っているが、一度も使ったことがない。
パソコン好きで専門誌を定期購読している私がこのように言うと、友人は驚こくが、事実だから仕様がない。
今回は、裁判員制度裁判でも活躍するであろうソフト習得をめざし、仕事という強制的契機を活用させていただき、深夜、音楽を聴きながらじっくりと原稿を作ってみた。
実際にパワーポイントを使用してみると、それほど難しくない。ワードと同じ感覚で使える。
なるほど。便利だ。
次回は、もっと工夫したアニメーションを入れて資料を作ってみよう。
投稿者:
2009.06.22更新
私は、明治大学にある現代法研究室という司法試験受験団体のOBである。
今年は、この現代法研究室の創立50周年にあたる記念の年であり、今、その研究室内で50周年記念式典の案内通知やはがきを現役室員と一緒に作っている。
作業が終わったら、今夜は飲み会だ!!
私が司法試験に合格し司法修習生1年目に40周年の記念式典に参加したから、あれから10年経ったことになる。
今は、現代法研究室の責任者を仰せつかっており、まさに「光陰矢のごとし」というのが実感だ。
投稿者:
2009.06.12更新
弁護士会は下級審の裁判官についての人事評価に関する情報を会員(弁護士)に求めている。
私も、裁判官モニター(回答義務がある裁判官ウオッチャー)なので、定期的に裁判官に関する情報提供をしている。
ただ、私がかかわった裁判官は、基本的に能力が高く、問題裁判官に当たった記憶はない(刑事裁判官は除くが)。
近時、弁護士会から対象裁判官は匿名で裁判官の情報が開示された。
内容は、書けないが、かなりびっくりする内容だった。
そうか、沢山の弁護士は、裁判官で苦労しているのですね。
投稿者:
2009.06.05更新
科学捜査が結論を間違え、捜査官が間違えた結論を錦の御旗にして無罪の人を自白に追い込み、裁判官も間違いに気がつかず、17年以上もの間、無実の方が身柄を拘束され、真犯人は時効により罪を免れた。
足利事件は、どうして起きてしまったのか。
刑事訴訟法好きな受験生だった私は、足利事件の判決を受験生時代に読んで知っていた。
当時から、DNA鑑定の精度を疑問視ししていたので、DNAの型が一致しないという再鑑定結果は「やっぱりそうだったか」と思った。
科学捜査手法は、自白に頼らない捜査方法として、本来なら推奨されるべきものである。
しかし、科学捜査の結果が自白を取りたい捜査側の望む結論だったとき、むしろ科学捜査の結果は自白を強要する大きなネタになる。
なぜなら、捜査官の目の間にいる否認する「被疑者」は、科学が犯人として断定する以上、捜査官には嘘をついている反省していない被疑者にしか見えないからである。
科学は万能ではない。
検察庁や警察署は、足利事件を教訓にして、飯塚事件も袴田事件ももう一度よく鑑定結果を吟味したほうがいい。
本当は「やっている」のに、「やっていない」と長い間ずっと言い続けることは、良識なる人間にとっては、結構、難しい。
裁判所(最高裁判所、再審第1審の宇都宮地方裁判所)も批判には真摯に耳を傾けるべきだったと思う。
冤罪は、国家が行う最大の人権侵害である。
投稿者:
2009.06.05更新
先週、品川でトム・ハンス主演の映画「天使と悪魔」を妻と一緒に見た。
子供たちは、習い事のイベントに出たので、夫婦水入らずになれたわけだ。
映画は、スリリングで面白かった。
2時間30分を超える映画を退屈せずに、あっという間に過ぎていき、心から楽しむことができた。
映画を見ると、リフレッシュできますね。
投稿者:
2009.06.05更新
今日、私が主任弁護人の一人を務める刑事事件の判決言い渡しがあった。
被告人控訴のみだったが、判決は控訴棄却というものだった。
しかし、よく聞いてみると、判決理由がおかしかった。
上告審では、控訴審判決の判決理由について問題にされるであろう最高裁判所判例違反があると確信した。
判決言い渡し後、すぐに上告手続きを取った。
戦いは、終わると思ったのだが、再び始まったことになる。
今度こそ、負けないぞ。
投稿者: