弁護士ブログ

2006.12.27更新

 今朝、新聞を読んでいたら、ドイツにマイスター制度が掲載されていた。
 すごい制度だ。ドイツの職人最高峰の国家資格「マイスター」を取得する方法として「ワルツ」という制度があるが、これは3年間徒歩かヒッチハイクで世界を放浪し(この間、親の死などの特例的事態を除き、故郷に半径50キロ圏内に近寄れない)、所持金も1万円位でやりくりし、世界の建築現場などで修行をして技術を身につけるという800年前から続く中世以来の徒弟制度を受け継ぐものである。
 最近は、「ワルツ」に挑戦する若者が少なくなったというが(それもそうだろう)、このような制度・伝統が残っているとは知らなかった。
 日本の司法研修制度は、徒弟制度のようなものだが(ただ、法科大学院出身者による司法試験合格者、司法修習では、多分大きく変わっていくだろう)、ドイツはよくやるな~と思ってしまった。驚嘆である。
 ドイツ最大規模の「ドイツ実直大工と屋根ふき職人連合」の幹部の「放浪の苦労は若者にとってかけがえのない宝」というのもうなづけるが、いや~、すごい制度だ。職人技を後世に伝えるには、これくらい厳しい制度が必要なのか・・・・

 出発前には自宅で両親と友人がパーティを開いてくれて号泣したというが、そうだよな~。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2006.12.19更新

 私は、アスクルで名刺を作っている。安いし、品そのものもそれなりにいい。
 弁護士の場合、名刺交換が仕事とも言っていいと思う。
 私は、年間にして、依頼者などと数百枚の名刺を交換している。
 
 私の名刺は、薄い。だから、名刺入れ(カルティエ製)に沢山の名刺が入る。
 しかし、相手方弁護士からいただく名刺は、大変立派なものが多い。経費をかけているな~、と思う、名刺もある。最近もらった名刺は、木製だった。

 名刺の機能は、相手方に自分を知ってもらいことである。だから、名刺を切らしているという事態は極力避けねばならない。
 だから、名刺入れに沢山入る薄い名刺を今後も常用するだろう。
 名刺が立派でなくても、仕事をちゃんとこなせば、依頼者は途切れない。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2006.12.13更新

 大阪高等裁判所裁判官(長)が国を被告とする民事裁判で違憲判決を出した後、自殺された。
 大阪高等裁判所の部総括判事といえば、裁判官の社会では出世した裁判官である。年収もおそらく2500万円程度にはなるはずだし、来年に定年を控えていたという。
 高名な裁判官にありがちな高圧的な態度ではなく、その仕事ぶりや人間性についてはいい評判しか聞かない。しかし、自殺された。それも、自分の裁判がまだあるというのに。

 裁判官が自分が裁判長を務める裁判をほいっておいて自殺する、ということは尋常ではありえない。
 私だって、手帳にある予定を見ると、体調管理を徹底しないとこなせない量の仕事を抱えている以上、好きな酒も沢山飲むのはせいぜい正月だけだ。タバコは吸わない。
 今年1月にどうしても体調が戻らず、弁護人の仕事ができなかったときは、裁判関係者に対して大変申し訳ない気持ちになった。妻の病気のために裁判所への出頭が遅れたときは、憎き敵性証人にさえ法廷で謝罪した。
 
 また、最近、大阪の検察官が庁舎内で自殺未遂(割腹)を図ったという報道に接した。検察官は、甚大な権限を持った公務員であり、およそ自殺などとは無関係であると思っていた。

 憶測で物で言うべきではないが、一体何があったのか。法律家が辞職をせずに死を選択するのはどう考えても尋常ではない。
 何があったのだろうか。職場は、その兆候に気が付いていたのだろうか。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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