弁護士ブログ

2007.01.22更新

 偏見を持って人を見て評価すると、真実が見えてこない。
 警察に逮捕された人=犯罪者、ではない、と思っていても、警察を信頼してしまうが故に逮捕=犯人と思い込んでしまう。
 色眼鏡を付けて事実を見てしまうと、真実の色が見えないのだが、これは真実を間違ってみてしまうということのほかに真実が見えなくなってしまう、ということにもなる。

 色眼鏡を付けて人を見てはいけない。

 虫眼鏡を付けて人を見ると、いろんないい点や悪い点がよく見える。
 偏見を持たずに探究心をもって真実を見ようという姿勢を持つことを、私は虫眼鏡を付けて人を見る、と表現する。
 注意深く、誠実に関心を持って、事実を凝視しよう。
 そうすると、今まで見えなかった隠された真実が見えるようになる。

 弁護士業務においても、常に虫眼鏡をもってあたりたいものです。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.21更新

 三森敏明です。
 強姦未遂事件の被告人として実刑判決を受けた方が実は「無罪」であったという報道に接しました。
 富山県警は捜査ミスを認め、富山検察庁が再審を申し立てるという。
 
 通常、被告人が実刑になるためには、警察官、検察官、弁護士(弁護人)、裁判官の事実認定を突破しないといけない。被告人は任意捜査当初は、容疑を否認していた、というのだから、逮捕後に自白を強要された疑いが濃厚である。
 しかし、この事件は、容疑を裏付ける客観的証拠がなく、むしろ現場に残されていた足跡が被告人のものと一致しないとか、犯行当時に自宅から電話をかけた証拠があるなど自白のみで有罪認定をすることは危険である(そもそも、自白のみでは有罪認定はできないという自白法則があるが)事実も分かっていたのだが、偏見と決め付けの捜査がなされ、結局、被告人の味方の弁護人も公正な立場にいる裁判官も見抜けなかった。
 
 何でこんなことが起こるのだろうか。
 やはり、刑事裁判では、刑事裁判における無罪推定の原則(疑わしきは被告人の利益に)という基本が蔑ろにされているということと、起訴に対する過度の信頼と被告人に対する偏見があるということなのだろう。

 自分も、今後の刑事弁護活動において肝に銘じたい。

 被告人だった方は、行方がわからないという。冤罪被害を受けて人生を捨ててしまったのだろうか。そうだとしたら、富山県警の責任は極めて重い。当時の捜査担当者は処分されるべきだ。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.17更新

 事務所そばの本屋で被告人に差し入れする本を買っていたら、たまたま「島根の弁護士」という漫画を見つけた。
 女性新人弁護士が主人公(すこしかわいい),島根県弁護士会という日本で弁護士人口が大変少ない地域の弁護士、同期同クラスの弁護士が松江修習だったこともあり、なんとなく買ってしまった。

 漫画の描写の中に、実務では絶対にないと思われる光景ややり取りがあるのはやむを得ないし、話のストーリーがいかにもねぇ、という感じがするのも仕方が無いにしても、弁護士になったころの気持ちを揺さぶるには十分な本だった。2巻も買いに行こう。
 
 しかし、主人公のようなやり方をしていては、とても弁護士の事務所維持は無理であろう。
 また、法律相談センターのスタッフに女性新人弁護士のことを「頼りない。」「あんな弁護士さんじゃ、被告人も気の毒だ」などと言わせるのも、どうかな~と思うが。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.17更新

 格闘家である秋山さんがK-1から桜庭選手との試合で禁止されているオイルを体に塗っていたことにより、故意ではなかったものの許されることではないとして、今後の試合については無期限出場停止処分から出場できなくなった。

 大晦日の晩に私もテレビで観戦していたけど、総合格闘技の世界は選手が命を落とすかもしれないくらいの危険を覚悟で戦っているのでがあり、絶対に違反行為はしてはならない。何かがあったあとでは、取り返しが付かないからである。
 ただ、一度、決めた処分(失格。ファイトマネー没収など)に対して、更に追加で今度はルール上はできないはずの(取決めがない)「無期限出場停止」まで責任者の独断で決定してもいいのだろうか。

 「無期限出場停止」というのは、選手の活動・表現活動を完全に認めないことであり、総合格闘技の選手の選手生命が短いことも考えれば、秋山選手の選手生命を失わせることにも繋がりかねない。試合にでれない選手にとって、鍛えることのモチベーションを保つことは難しいと思う。
 秋山選手は、引退してしまうかもしれない。
 
 もちろん、桜庭選手に対する違反行為は許されるべきではなく、当然、秋山選手分は何らかの重い処分を受けるべきではある。
 しかし、法律家としては、事前に取決めのないルール上も認められないはずの最高刑以上の最高刑を独断で選手に科す、ということをどう合理的に導くか、という観点からは、腑に落ちないとしかいいようがないのである。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.12更新

 私は、とても好きである。
 だからこそ、残念だ。
 結局、不祥事というものはよくばれてしまう。そのときに失う信用は、金銭では換算できないものである。
 せっかく、内部で問題を把握していたのであれば、速やかに公表し原因を追究し改善策をとるように対応しておけば、今頃は何の心配もなくケーキを売れたのに。。。。。

 不二家には、法的リスクを助言できる人がいないのであろうか。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.12更新

 ジミー大西さんが大阪府曽根崎警察署(お~、私も通っていた。もちろん被疑者とかではなく)への恩返しとして、自転車前かご用の引ったくり防止カバーを作ったらしい。
 いい話だ。
 自分の才能を社会に還元することで、社会が明るくなるのは、すばらしいことですね。
 そういえば、ジミー大西さんの表情も、タレント時代よりも輝いて見えますね。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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