弁護士ブログ

2007.03.28更新

 確実に勝てる事件なのに、依頼者がやめると言い出し、空中分解してしまう事件が年に1回くらいあります。これは、しんどい。相手方が負けることを分かっているからきちんと対応して「何とか安くしてくれないか」とか「支払方法をもっと楽にして欲しい」などと言ってきているのに、依頼者からはしごを外されると、代理人としてはどうしようもないのである。
 ただ、人にとって、解決可能であっても、紛争を抱えているという事実からくる負担も間違いなくあるので、依頼者のはしご外しが全く理解できない、ということもない(と言っても、やめて欲しいが)。

 次に、打ち合わせ事項を守らない依頼者や打ち合わせと違うことを話す依頼者は、実に困る。
 打ち合わせに遅れてくることについてはまだ許せるが、例えば、訴訟になっている案件の場合に打ち合わせを無視して話し始める人が稀にいる。
 打ち合わせでは本当の話をするが、裁判で上がっているのかわからないが、間違ったことを言う上に薗点を指摘したら、それを取り繕おうとする(どうして訂正しないのか)。

 この種のタイプについては、未だに理解できない。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.03.17更新

 ブログの更新を10日程度していなかった。
 まぁ、忙しかった、というのもある。
 実際に、15日には事務所独立後初めての確定申告があり(青色)、同じ日に2年6ヶ月間を弁護人として関与していた否認事件の弁論期日があった。
 弁論要旨は、表紙。目次を入れて7万文字の合計98ページもので、いままでで一番起案した大作であった。
 司法研修所では、あんまり熱心に起案してはいなかった。今の私は司法修習生時代とは全くの別人である(笑)。
 やはり実務では具体的な事件に対する様々なアプローチが大切で、利益と不利益を受ける依頼者のために全力を注げるような体力と能力を備えていたい。

 昨日の16日は、打ち合わせが2件キャンセルになり、事務所でゆっくりと仕事ができた。
 ただ、10日前くらいから引いた風邪がなかなか直らず、今も咳が出るし、のども痛い。ついさっきまで風呂にも入らずに寝ていたのだが、三男の泣き声で目を覚ました。
 
 これから風呂に入るか。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.03.17更新

 3月16日に、堀江被告に対する判決言い渡しがあった。
 裁判には一切関与していないので、どのような証拠が提出されているのかわからない。よって、判決の内容にはコメントできないが、有罪はともなく実刑になるとはあんまり予想していなかった。
  
 むしろ、新聞報道によれば、公判前整理手続きを採用したのに、検察官による証拠の後だしを認めたという裁判所に姿勢には、少し疑問を持った。
 いつも思うのだが、立証責任を負う検察官に対して、裁判所は優しすぎはしないだろうか。
 司法に癒着はないと思っているが(だからこそ、私は刑事裁判の弁護人をずっとやっている),希に「ひどい」と思うこともある。

 即日控訴がなされ、また、保釈が認められたようだが、一審での有罪判決は重い。
 これをどう弁護人らが覆すか、という点に関心がある。

 一方で、ライブドア被害弁護団には、知り合いの弁護士がたくさんいるので、こちら(民事事件)の動向も気にはなる。

 また、ライブドア事件以後にも見つかった粉飾決算について、しかも内容的にはライブドア以上に悪質な粉飾決算であったにもかかわらず刑事立件されていない事件が複数あることについては、もっと気になる。
 どうも捜査側の対応が公平ではない、と感じるわけだ。
 

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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