弁護士ブログ

2007.05.29更新

 このような調書を作成することが検察官の仕事とは思えない。

 将来の国家賠償裁判において証拠提出をするための「準備」のために作成されたのではないか。
 自分がやっていない「犯罪」に関して、「お前しかいない」などと有罪の証拠となった自白を強要した捜査官に対して執行猶予ではなく実刑とされてしまった捜査被害者が「恨まない」ことなどあるのだろうか。
 
 日本の捜査官の人権感覚や隠蔽体質がよく出ているエピソードだと思う。
 ちなみに、この事件では当時の捜査担当者は誰も処分されていない、という。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.05.18更新

 事務所のある文京区は、坂が多い。自転車で移動すると大変だ。
 私のなじみの店になりつつあるステーキ屋さん(柔道選手がよく来る。谷選手の写真があった)は坂の中腹にあるが、美味いご飯を食べるためには坂も登るのも苦にはならない。
 ただ、仕事上、どうしても自転車で移動するのが便利なときがあると、自転車で出動するのだが、坂を登るのがとてもしんどい。
 やはり、年なのだろう。
 自宅には、電動自転車があるが、それを仕事で使うわけにもいかないし。
 たまに坂を登っているときに、私の横をすいすいと通り過ぎていくご老人に出会うことがある。
 最初、ショックを受けたが、よくみたらそのご老人(女性)は電動自転車に乗っておられた。
 少し、救われた気がした。

 しかし、坂のてっぺんあたりから一気に自転車で下ると、風が大変気持ちがいい。
 高校時代は、13キロの道のりを45分掛けて自転車で通った。
 坂が2つあって、てっぺんまで登りきったあと、一気に坂から降りた。ブレーキは踏まない。
 事務所のそばで自転車に乗っていると、たまに高校時代のことを思い出す。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.05.09更新

 弁護士に嘘をつく依頼者は多い。
 ここで、「嘘」とは客観的事実と説明との食い違いについて依頼者が認識していることを指す。

 どうして依頼者は嘘をつくのか、一度、ゆっくり考えてみた。

 かつては、代理人である弁護士に嘘をつくと、結局、自分が不利になる、という実感がないのだろう、と善解した時期もあったが、今はそうは考えていない。

 おそらく、私の体験上、①弁護士を信用していない(だって、弁護士は、今まで人間関係がない他人に過ぎないから最初からどこまで本当のことを話せるかわからない)、②人は自分に不利な情報は極力出さないものだ(これが一番多い気がする)、③自分に都合の悪いことを認識していない(これも、多い。この場合、嘘をついているといえるか疑問となる)などの理由があげられる。

 私も、依頼者に(間違いなく)嘘をつかれてひやっとしたことが何度もある。

 最近も、あった。「そんなこと、聞いてないぞ」

 しかし、私は、多分、3年くらい前からは、依頼者に嘘をつかれても、怒らないことにした。
 理由は、嘘をつくと依頼者が不利になるが、それは私に責任があるわけではないと割り切ることにしたことと、客観的な証拠との齟齬について冷静に話をすることにより結果的に依頼者が正直に話をしてくれるようになったためである(これは、自分の聴き取り能力が向上したためであろう、と善解しているが)。

 いずれにせよ、弁護士は、あくまで依頼者の話を前提に出来る限り真理に近づくように批判的な目をもって事実を見極めつつ、一方で、心はホットに感じつつも頭はクールに保って事件処理にあたることが肝要なのであろう。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.05.03更新

 高校野球が特待生制度に対して問題視している。
 いまさら、という気がする。

 高校野球において、一部の野球専業学生を許しては健全な競争ができないということなのか。
 概要をよく知らないのでなんともいえないが、私は、学問に特待生があるのだからスポーツにも特待生があって、スポーツに秀でた人物が活躍する場を認めることは許されてもいいのではないか。
 経済的な理由や家庭の事情など、お金がなくて進学できないスポーツ得意な選手がその個性を生かしてもいいと思うのだが。
 実際に、特待生制度を作っていない高校も、高校生が親元から離れて野球のために引越しの上で進学してくることはよくあることだ。これが特待生と何が違うのかな~と思ってしまう。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.05.01更新

 夜、テレビを見ていたら、インターネットで株取引(デイトレード)をしている方の話題がでた。
 週間スパで資産100億円と書いてあったその男性は、4時間半で100億円の株売買を繰り返し、3000万円の利益を得ていた。
 資産は165億円に増えていた。

 う~ん、すごいの一言だ。
 私には、出来ないな。私は、昨年、株売買をはじめて5万円くらい儲かったくらいだから。
 しかし、自宅にいながら4時間半で3000万円も稼いでしまうのをみると、私の仕事の価値って・・・・。
 金銭感覚も当然変わってしまうのだろう。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.05.01更新

 何度も電話や手紙で確認したが、一向に連絡がないというか無視されてきた。
 そんな依頼者とは約束も守れないので、やむなく辞任することにした。
 辞任通知を出すのは、多分、弁護士7年目で3回目くらいだろう。
 辞任通知には、依頼者とのコミュニケーションが取れなかった、という意味では弁護士の敗北と捉えているので、後味が悪い。

 しかし、この種の場合、決まって、辞任通知を出した後に元・依頼者電話がくる。
 困った。何度も「辞任しますよ」「辞任せざるを得ない」と伝えてきたのに、全く連絡がなかったのに。都合が良すぎる。

 こういうケースでは、再受任はしないことにしている。
 そのほうが元・依頼者のためでもあるからだ。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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