久しぶりに、元依頼者と会った。友人の弁護士も一緒だ。
依頼者だった方と事件終了後も会って、一緒に食事をできるのは、とてもうれしい。
依頼事件をがんばっている最中は、依頼者とは一心同体のような感じだけど、事件が終わると疎遠になるのが通常だろう。
事件が終わったのちは、できれば弁護士とかかわりたくないものだろう、普通は。
ただ、裁判官、検察官と絶対的に違うところだと思うのが、弁護士は事件終了後も依頼者と何らかのつながりが残る、ということである。
依頼者が依頼者を連れてくるのもよくあるし、事件終了後に食事をしたりお中元やお歳暮をもらったり、裁判官や検察官は公務員であり権力者だが、弁護士は民間の法律サービス者(在野法曹ともいう)だけに、かなりの割合で依頼者との関係が事実上続く。
そして、依頼者に誘われて、事件後の活躍を聞いたり、自分も聞かれたりすることは、とってもうれしいことなのである。
弁護士になってよかった、と実感するときともいえるだろう。