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2005.04.15更新

 新聞報道によると、ある刑事事件で被告人の恋人として情状証人として出廷した女性が、実際には被告人の恋人ではなかった、30万円の謝礼欲しさに法廷で偽証したということで逮捕されたという。
 弁護人は、その自称恋人が偽証したことに気がつかなかったという。

 本当だろうか。
 情報証人として出廷させた以上、当然ながら、証言前に打ち合わせをしているはずである。
 いくらなんでも、たいてい、この段階でおかしいと気がつくのではないか。
 弁護人は「男女間のことなので、偽証と気がつかなかった」というが、いくらなんでもそれはないだろう。
 
 私も、刑事事件の弁護人として活動しているが、証人として申請する場合には、かなり詳細な打ち合わせをする。いろいろと被告人のことを聞くので(反対尋問対策もするため)、普通、おかしい証人には気がつくものである。
 偽証が発覚した経緯は分からないが、疑問符のつく事件である。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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