自己破産の申立代理人や、破産管財人をしていると気がつくことがある。
破産者の銀行通帳の通帳履歴には、時間外取引で手数料105円とか210円とかいう履歴が多数ある、ということである。
この点は、あまり例外のない事実のようで、同僚弁護士や事務員の同じ見解を持っていた。
105円の利息を普通預金で稼ぐのに、いったい元金がいくら必要か、破産者は考えたことはないのだろうか?
私は、100万円を定期預金で3ヶ月間預けたことがあるが、利息は579円だった。
弁護士として、普段、私は送金をすることがあるし、送金を受ける事があるが、その際はなるべく手数料がかからないように配慮している(弁護士費用の送金口座は複数の銀行を指定してあげるとか、送金はインターネットで行うとか)。
普段、毎日使うお金の使い方に、いろいろと示唆されることが多い、ということだ。