弁護士ブログ

2006.08.16更新

 地方からの法律相談。
 話を聞くと、実に地方色があって面白い。
 東京には東京の、地方には地方の事情と常識がある。
 だから、自分の狭い了見で事件の見通しを判断してはいけない。
 
 最近思うのだが、弁護士も検察官も裁判官も、所詮は、事件当事者からすればあくまで傍観者というか事件を直接体験していないために、生の事実に触れ、事件を理解するためには、相談者の説明のないところの説明に神経を研ぎ澄まし、そこにあるささやかではあるが実は重大な事情にどれだけ気がつくか、当事者に成り代わっての想像力が勝負ではないか、ということである。

 「ありえない」「信じられない」と、最初に考えた事実が実は「真実」であったとわかったとき、私はとても落ち込む。しかし、机上の空論ではなく、「空論」こそが「現実の必然の論理」であると分かる事件が一年に1回くらいある。

 だから、弁護士は辞められない、のである。

 * 守秘義務があるため、文章が分かりにくい点がありますね。ごめんさない。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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