弁護士ブログ

2006.09.22更新

 午前中、東京拘置所に行き、被告人と接見。
 弁護士は記録を読み気が付いた点を被告人に話す、ということをするのが被告人接見であろうと思うが、一番、事実に近いのは後日他人により作成された「記録」ではなく、私の目の前にいる「記憶」(被告人)である。
 人は、普段は合理的に行動するが、実は非合理的な生き物である。
 刑事裁判の裁判官は、原則として人は合理的な行動をする、と思っていて、それは基本的には正しいのであるが、後で説明がつかないことを平気で行なうのも、また、人間なのである。
 そして、被告人といわれる人たちは、ときに不合理なことを行い、その説明が出来ないが故に疑われ、その結果、法廷に来ることになる。弁護人は、全力でそのような被告人を弁護しなくてはならない。
 
 ところで、裁判官はなぜか、被告人席に座っているヤクザは信用しないが、検察官証人として証言台に座っているヤクザは信用する傾向にあるような気がする。
 なぜなのだろうか?

 午前から午後にかけて、裁判打ち合わせ。これが2件続く。打ち合わせ後、依頼者と食事へ。
 石焼ビビンバを食べる。
 
 その後、事務所に戻り、電話、FAX、メールに対応する。
 一件、不愉快なメールがあったが、無知からくるもの、人間の未熟さから来るものと捉えれば頭にもこない。
 もうすこし、仕事をしたら、自宅に帰ろう。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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