弁護士7年目に入りました。司法試験に合格して司法研修を経て弁護士になり、7年目となったわけです。
人の人生に例えれば、小学校1年生になります。そうか、ようやくランドセルを身に付けて登校できるようになったか。
私は、4月に独立し、こじんまりながら自分の事務所を開きました。名刺にある事務所名に自分の苗字が入っているので、依頼者、相手方代理人(弁護士)などの私への見方がすこしちがってきた、と感じる場面に出くわすこともあります。
顧問先も増えました。
さて、このようになると、「順風満帆ですね」と言ってこられる方もいます。
しかし、私自身の気持ちとしては、どちからというと追い込まれました。
全ての責任は自分にある、誰も忠告してくれないということは、自分の誤りを正す人がいないということでもある、と思うからです。
だから、私は、今、初心に帰り、「自分が出した結論は、必ず3回確認すること」「人の痛みに鈍感になっていないか」などと手帳に書き、それを毎日見ては仕事をすることを心がけるようにしました。
弁護士として考えるに、この結論に合理性も妥当性もあるが、依頼者は納得していないのはなぜか。
このような場合、自分では気が付かない依頼者の心の痛みに配慮できずに解決しようと焦っているのではないか(経営者としては、事件を解決し報酬が入るのはうれしい)、と反省するきっかけになるからです。
慢心は、人の視界を鈍らせ、進化を停めてしまいます。
今後も弁護士1年生のときの貪欲な気持ちをもち続け、仕事に打ち込みたいと思います。