週間東洋経済を定期購読している。
経済に強くなりたいためだが、10月7日号の特集は「日本人の全給料」だった。
時給番付の一番は「弁護士」で1万0402円だった。
実感とかけ離れている。こんなに高いはずがない(少なくとも自分は)。
この調査では、公務員編に裁判官と検察官が抜けている。裁判官は部長クラス(25年目くらいか)になると、年収は2000万円を軽く越える。官僚のトップである事務次官よりも高収入の裁判官は200人くらいいる。検察官も同じレベルである。裁判官や検察官が定年退職すると、退職金は1億円に届くこともある。当然、一等地に官舎があるし、官舎の家賃は驚くほど安い。
弁護士よりも、いいんじゃないのか。
私は、弁護士なりたてのころ、一度、自分の収入と勤務時間から時給を割りだしたことがある。
たしか、1300円に届いていなかったと思う。マクドナルドの深夜バイトのほうが高かったという記憶があるからだ。
たしかに、弁護士の中にはとんでもなく稼いでいる方もいる。渉外事務所の弁護士には、所得税を1億円納めている方もいるからだ。
私の場合、独立をして必要経費がたくさんかかっているため、昨年よりも収入が減る見込みである。
弁護士は精神的にかなりきつい仕事であるから、単に収入だけを考えるとそれほどいいのか、と思ってしまう。少なくとも、私は子供に「弁護士になれ」というつもりはない。
人それぞれ、やりがいを求めて仕事をしていると思う。
私は、刑事弁護、破産管財、債務整理、労働事件、知的財産などであり、これほど広範囲に自分の判断で仕事ができる専門職ってほかにないし。