何度も電話や手紙で確認したが、一向に連絡がないというか無視されてきた。
そんな依頼者とは約束も守れないので、やむなく辞任することにした。
辞任通知を出すのは、多分、弁護士7年目で3回目くらいだろう。
辞任通知には、依頼者とのコミュニケーションが取れなかった、という意味では弁護士の敗北と捉えているので、後味が悪い。
しかし、この種の場合、決まって、辞任通知を出した後に元・依頼者電話がくる。
困った。何度も「辞任しますよ」「辞任せざるを得ない」と伝えてきたのに、全く連絡がなかったのに。都合が良すぎる。
こういうケースでは、再受任はしないことにしている。
そのほうが元・依頼者のためでもあるからだ。