仕事に忙しいと、打ち合わせを電話で済ましてしまいがちだ。
しかし、やはり、会って面と向かって話したほうが、ずっと理解が進む。
電話やFAX、メールなどでも依頼者と情報交換や意見交換ができるが、やはり実際に会って対面しながら議論をするほうが、効率は悪いかもしれないが、意思疎通がしっかりできるのだ。
弁護士が手がける仕事は、大半が紛争であって、いろいろな側面から問題が多い。
特に、依頼者の多くは何か不安がことを感じた時点で弁護士に相談に来ることが少なく、当事者ではどうしようもならなくなってからようやく相談に来ることが多いので、事情が込み合っていて事実の交通整理だけでかなりやっかいな事件が多い。
このような場合こそ、きちんと弁護士と依頼者との意思疎通ができなければなければならない。
離婚事件、相続事件、債務整理事件、刑事事件(在宅)など、その典型的な例だ。
だから、よく遠方の依頼者と電話だけとかメールだけで相談をこなして事件受任をする弁護士の姿勢には、私は反対なのである。