弁護士会や法テラスでの法律相談は、一人30分である。
私が尊敬している大先輩の弁護士が書いた、弁護士への依頼の仕方に関する本にも、上手な弁護士は30分でだいたい事件を見通せる、と書いてある。
しかし、私には、どうしても30分で事案が十分把握できないことのほうが多い。
会社関係者ではればまだしも、一般の方が弁護士に相談に来る、という場合、いろいろと頑張ってみたけどだめだった、というケースが多く、事案もこんがらがっていることが多い。
いきおい、相談者はいろいろなことを話してくれるが、法律上無関係のことも多く、時間の無駄であることもある。しかし、一見して時間の無駄であると思っても、それが実がのちのちに大きな交渉の武器になることもある。
さらに、あらかじめ持参を頼んでいた資料を持参してくれないこともある(忘れただけだけど)。
そのため、30分くらいでは十分内容が理解できないことが多い。
さらに、私は、できる限りはっきりさせておきたいという性格もあり、事情をしつこく聞くことにしている。最初に詳細な事情確認をしておいたほうが仕事がはかどるのである。
よって、私は、法律相談を最低でも1時間、通常、1時間30分、最高4時間やったことがある。
時間が取れないと、土曜日や日曜日に法律相談を実施していることも、長時間聞きとりを可能としているが。
私は、(事件の内容や種類にかかわらず)事件受任すると、初回の法律相談料さえも無料にしているので、依頼者に長時間聞かれたことによる経済的損失は、ない。
だから、私には、リピーターの依頼者が多いのだろう、とも思う。
たぶん。。。。