弁護士ブログ

2005.08.31更新

 財団法人法律扶助協会というところがある。
 これは、資産の乏しい人がそれゆえに法的サービスを受けられない場合に、弁護士費用や実費を立て替えてくれるところである。
 「立替」であるから、最終的には分割で返済しなければならないが(例えば、10万円を扶助してもらったら、それについて月額1万円を10回とか、5000円を20回などという感じで分割弁済をする)、一度にたくさんのお金を準備できない場合には利用価値がたかい。

 私は、破産申立とか労働者の地位確認、刑事告訴とかでは、積極的に扶助協会の利用を勧めている。
 
 もっとも、扶助決定を受けた金額とは、国選弁護事件の国選弁護費用と同じ低水準であるから、事務所を単独で維持経営する場合には、はっきり言って弁護士にとっては厳しい状態であることは否めない。
 今、いる事務所は共同経営事務所なので、扶助事件を積極的に受任できる、という側面もあるのだが、それゆえ、扶助事件を受けたがらないか受けない弁護士もたくさんいる。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2005.08.29更新

 刑事弁護の方法には、いくつかのバリエーションがあるが、責任能力を争うというのもよく出くわす。
 刑法第39条によれば、責任能力がない場合、つまり心身喪失の場合には無罪、心神耗弱の場合には刑の必要的減軽とされている。
 責任能力がないか減退している場合には、被告人にとって有利は判断が出ることになる。

 ただ、責任能力の判断は最終的には法的判断ゆえに裁判所の専権であるとされているが、精神科医とくに臨床経験豊富な医師はどのような責任能力判断をしているのか、さっぱり知らなかった。
 そこで、私は、東京弁護士会の期成会(東京弁護士会内の政策集団のひとつ)の中の刑事弁護研究会(通称、明るい刑事弁護の会)に所属しているが、その会の企画で責任能力をテーマに研修を開く機会があるので、取材を兼ねて現場の精神科医に会うことになった。

 都内某所の精神病院で会った精神科医は、若くエネルギッシュに活躍されていた。話の中からも、仕事の忙しさ、大変さは伝わってくるが、臨床医としてはもちろん学者としても手を抜いていないというかよく勉強していることが分かった。
 色々と興味深い話を聞けて、印象深い有意義な体験であったが、話が長くなるので、本日はこの辺で。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2005.08.25更新

 気が付いたら、前回、ブログをつけた日から9日も経っていた。

 17日。
 法律相談センターで相談業務を行う。
 金銭にまつわる相談が多いのは、不景気の影響か。
 久しぶりにヤミ金事案に遭遇。燃えてくる。
 ヤミ金事案は、はっきり言って儲からない。弁護士、ビジネスに徹したら全く割りに合わない相談事案である。
 しかし、私は燃える。イリーガルな民事紛争を解決するには、法律をたてに弁護士が動かないといけない。
 ヤミ金事案では、裁判官、検察官はあまり役に立たないのだ。
 すぐに動くことにした。
 しかし、ヤミ金君のノウハウは、2年前から全く変わっていませんな。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2005.08.25更新

 18日
 朝、8時15分から事務所で打ち合わせ。
 私のような、実績もない若手弁護士は、迅速に事件に対応することで依頼者の信頼を掴む必要がある。
 1時間30分、じっくり相談し、方針を確定した。

 午前10時過ぎ、東京地方裁判所に自己破産申立。
 裁判官面接をした裁判官の隣に、司法修習中にお世話になった女性裁判官の姿を見つけ、懐かしくなる。

 午後、刑事記録の検討と民事上告事件の上告理由書の起案。
 個人民事再生事件の再生計画案を作成していたら、午後11時を回ってしまった。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2005.08.25更新

 午前10時から午後5時まで、民事事件の模擬裁判を実施する。
 法廷を造り、裁判官役、弁護士役、証人役を配置し、実践さながらの雰囲気で裁判を進行。
 詳細な尋問事項書(A4版で70ページ)を作成し、綿密な打ち合わせ。
 不謹慎ながら、司法研修所時代の模擬裁判を思い出した。

 ただ、司法修習生時代と違うことは、依頼者の権利義務に影響を与えるプロの仕事である、ということである。
 
 模擬裁判後、依頼者と飲む。
 夏は、ビールに限ると思う次第である。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2005.08.25更新

 私は、8月中に夏休みを取っていない。お盆も仕事をしていた。
 そのため、体の調子が最近までおかしかった。
 
 でも、夏休みをとらないままだと、家族があまりにも不憫なので、週末、お台場のとあるホテルを予約して、土日に家族ともどもクールダウンした。

 このホテルは、会員になればスイートが半額で宿泊できるのだが、土日はスイートが予約で埋まっていたので、スイートの少し下のグレードの部屋を予約して、家族水入らずの時間を過ごした。

 定評のあるホテルでの自由な時間は、私の弁護士としての仕事や判断をぶれないようにしてくれているようである。マイルもたまるし。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2005.08.16更新

 事件処理が長くなると、依頼者と連絡がとれなくなることがある。
 一番慌てるのは、訴訟係属中に音信不通になってしまうことだ。
 これには参る。会社関係の依頼者ではこのようなことはないが、個人事件、とくに消費者金融を相手方とする事件ではたまにこのようなことがある。

 また、連絡が取れなくなるパターンとしては、報酬請求しても連絡がとれなくなる場合がある。
 せっかく事件処理をうまくやって、それなりの報酬請求が発生した際に、依頼者が居なくなり、その結果、報酬がとれなくなるということは一番悲しい出来事である。弁護士は、報酬請求書を書いているときが一番うれしいときだから。
 だから、通常、相手方からの金員を預かる場合には、必ず私の弁護士預かり金口座に送金してもらうことにしている。

 さらに、依頼者が逮捕されていなくなることも、ないこともない。
 このときは、警察署の留置所で会うことになる。

  最後に、依頼者が極めてまれに自殺することがある。
 このときは、自分自身、依頼者の変調に気が付かなかったことに対して、とても落ち込む。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2005.08.12更新

 午前中、内容証明郵便を2通起案し、事務員に出してきてもらう。
 そうこうするうちに、昨日内容証明郵便をだした相手方から電話をもらう。裁判する必要がなさそうだ。
 正午過ぎに、事務所をでて、東京弁護士会会館に向う。派閥「期成会」の刑事弁護勉強会の打ち合わせのためだ。
 打ち合わせは、1時間で終わり、昼食として弁護士会館地下の「レストランメトロ」でカツカレーの大盛りを食べる。うまかった。

 事務所に戻り、裁判の打ち合わせと依頼者への電話連絡。
 
 午後5時30分に、新宿へ。依頼者先で打ち合わせ。夕食として、うなぎを出してもらう。

 打ち合わせは8時30分に終了。そのまま事務所に戻り、仕事再開。事務所では女性弁護士が仕事をしていたが、午後9時30分過ぎからは私だけとなる。

 ビールを飲みながら仕事をしたが、疲れたので、午後11時過ぎに記録を持って自宅へ。

 自宅で奥さんと話をしたあと、たった今まで仕事をする。
 
 では、おやすみなさい。
 目標は、午前8時起床。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2005.08.11更新

 午前中は、個人民事再生の再生計画を作っていた。結構、気を使う。
 午後2時、財団法人法律扶助協会に弁護士持ち込み案件として依頼者を同行し、扶助決定を受ける。
 法律扶助協会があるおかげで、随分と立場の弱い人の権利擁護につながっていると思う。

 午後7時に依頼者の法律相談。はっきり言って、人生相談であって、弁護士が聞くような話ではなかったが、弁護士はときとして人生カウンセラー的仕事をしないといけないので、熱心に相談に乗った。

 ところで、私と奥さんは、綾瀬はるかさんのファンである。写真集、映画DVD、ドラマDVDとかたくさん持っているが(私の事務所机の隣には、綾瀬さんのポスターがかかっている),インターネット上には、絶対に本人ないしプロダクションから承諾を受けていない画像がたくさん存在する。
 これらの画像を商売のために利用したとすれば、立派な犯罪行為であるが、善意の創作の発表と解しても、本人ないし事務所としては画像の無断使用であることに変わりはなく、規制や権利保護が追いついていない現状は、今後も改善されないと思われる。
 インターネットの表現規制は、原則として反対であるが、正当な権利は正当に保護されなければならないことは、説明するまでもない。
  
 むずかしいよな~。
 

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2005.08.10更新

 午後、1年かけていた民事調停が成立した。
 申立人、相手方双方、そして調停委員会の努力の賜物である。
 期日間には随分と調停不調になる危険性があったものの、何とかいい解決が出来たと思っている。
 
 午後6時からは、裁判のための打ち合わせ。
 いろいろな議論が出て充実した時間を過ごす。
 一旦、事務所に戻り、起案。
 ビールがうまい。
 私は、エビス黒生が大好きで、毎日飲んでいる。

 自宅に戻ったら、引越しの準備と労働法の勉強。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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