弁護士ブログ

2007.01.31更新

 民事事件に出す主張書面のことを「準備書面」という。
 この準備書面は、原告、ないし、被告の主張を書面にしたものだが、別に何ページ書くとかいうきまりはない。裁判官は、短いのを好む。だって、読むのが早く終るからである。

 弁護士によっては、1枚いくらで弁護士費用を請求している事務所もある。私の事務所はそうしていない。
 弁護士だって、ながながと書面を書きたくはない。仕事が急がしくなるし、長い書面はそれだけ間違いを犯す可能性が高くなるからでもある。

 しかし、ここ数ヶ月間、私は50ページを越える書面を何通か書いてしまった。おかげで、とても忙しくなったし、書面完成後の見直しも大変だった。短くもできない事件だったから、仕方がないのである。
 そして、今、作っている書面は、どうも100ページを超えそうだ。
 このような長い書面を書くときは、当然、数日間に及ぶ作業となる。執筆作業がいろいろな理由で中断すると、どこまで書いたかもわからなくなってしまうこともあるので、なんかいい工夫がないものだろうかと、今、思案中なのである。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.31更新

 長男が幼稚園の帰りに、そのまま寺子屋のようなところで勉強をすることがある。
 とても雰囲気のいい寺子屋なのだが、幼稚園から大きな道路を渡っていくので、保護者が引率をしないといけないのである。
 この引率は、当番制で、今日は、私の家族の担当であった。
 
 しかし、たまたま奥さんが都合悪く、私が担当者として幼稚園に行くことになった。
 そのため、午前11時くらいに事務所を出て、自転車に乗って幼稚園に行き、長男も含めて8名の幼児を寺子屋まで引率したのだった。

 父親の引率は、前代未聞であるらしいが、よそのお子さんとも話が出来て楽しかった。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.26更新

 その瞬間を見られなかったのは、残念だ~。
 歩くと言ってくれたら、自宅に帰ったのに・・・・

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.22更新

 偏見を持って人を見て評価すると、真実が見えてこない。
 警察に逮捕された人=犯罪者、ではない、と思っていても、警察を信頼してしまうが故に逮捕=犯人と思い込んでしまう。
 色眼鏡を付けて事実を見てしまうと、真実の色が見えないのだが、これは真実を間違ってみてしまうということのほかに真実が見えなくなってしまう、ということにもなる。

 色眼鏡を付けて人を見てはいけない。

 虫眼鏡を付けて人を見ると、いろんないい点や悪い点がよく見える。
 偏見を持たずに探究心をもって真実を見ようという姿勢を持つことを、私は虫眼鏡を付けて人を見る、と表現する。
 注意深く、誠実に関心を持って、事実を凝視しよう。
 そうすると、今まで見えなかった隠された真実が見えるようになる。

 弁護士業務においても、常に虫眼鏡をもってあたりたいものです。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.21更新

 三森敏明です。
 強姦未遂事件の被告人として実刑判決を受けた方が実は「無罪」であったという報道に接しました。
 富山県警は捜査ミスを認め、富山検察庁が再審を申し立てるという。
 
 通常、被告人が実刑になるためには、警察官、検察官、弁護士(弁護人)、裁判官の事実認定を突破しないといけない。被告人は任意捜査当初は、容疑を否認していた、というのだから、逮捕後に自白を強要された疑いが濃厚である。
 しかし、この事件は、容疑を裏付ける客観的証拠がなく、むしろ現場に残されていた足跡が被告人のものと一致しないとか、犯行当時に自宅から電話をかけた証拠があるなど自白のみで有罪認定をすることは危険である(そもそも、自白のみでは有罪認定はできないという自白法則があるが)事実も分かっていたのだが、偏見と決め付けの捜査がなされ、結局、被告人の味方の弁護人も公正な立場にいる裁判官も見抜けなかった。
 
 何でこんなことが起こるのだろうか。
 やはり、刑事裁判では、刑事裁判における無罪推定の原則(疑わしきは被告人の利益に)という基本が蔑ろにされているということと、起訴に対する過度の信頼と被告人に対する偏見があるということなのだろう。

 自分も、今後の刑事弁護活動において肝に銘じたい。

 被告人だった方は、行方がわからないという。冤罪被害を受けて人生を捨ててしまったのだろうか。そうだとしたら、富山県警の責任は極めて重い。当時の捜査担当者は処分されるべきだ。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.17更新

 事務所そばの本屋で被告人に差し入れする本を買っていたら、たまたま「島根の弁護士」という漫画を見つけた。
 女性新人弁護士が主人公(すこしかわいい),島根県弁護士会という日本で弁護士人口が大変少ない地域の弁護士、同期同クラスの弁護士が松江修習だったこともあり、なんとなく買ってしまった。

 漫画の描写の中に、実務では絶対にないと思われる光景ややり取りがあるのはやむを得ないし、話のストーリーがいかにもねぇ、という感じがするのも仕方が無いにしても、弁護士になったころの気持ちを揺さぶるには十分な本だった。2巻も買いに行こう。
 
 しかし、主人公のようなやり方をしていては、とても弁護士の事務所維持は無理であろう。
 また、法律相談センターのスタッフに女性新人弁護士のことを「頼りない。」「あんな弁護士さんじゃ、被告人も気の毒だ」などと言わせるのも、どうかな~と思うが。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.17更新

 格闘家である秋山さんがK-1から桜庭選手との試合で禁止されているオイルを体に塗っていたことにより、故意ではなかったものの許されることではないとして、今後の試合については無期限出場停止処分から出場できなくなった。

 大晦日の晩に私もテレビで観戦していたけど、総合格闘技の世界は選手が命を落とすかもしれないくらいの危険を覚悟で戦っているのでがあり、絶対に違反行為はしてはならない。何かがあったあとでは、取り返しが付かないからである。
 ただ、一度、決めた処分(失格。ファイトマネー没収など)に対して、更に追加で今度はルール上はできないはずの(取決めがない)「無期限出場停止」まで責任者の独断で決定してもいいのだろうか。

 「無期限出場停止」というのは、選手の活動・表現活動を完全に認めないことであり、総合格闘技の選手の選手生命が短いことも考えれば、秋山選手の選手生命を失わせることにも繋がりかねない。試合にでれない選手にとって、鍛えることのモチベーションを保つことは難しいと思う。
 秋山選手は、引退してしまうかもしれない。
 
 もちろん、桜庭選手に対する違反行為は許されるべきではなく、当然、秋山選手分は何らかの重い処分を受けるべきではある。
 しかし、法律家としては、事前に取決めのないルール上も認められないはずの最高刑以上の最高刑を独断で選手に科す、ということをどう合理的に導くか、という観点からは、腑に落ちないとしかいいようがないのである。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.17更新

 今日は、午後1時30分から、次男が幼稚園への登園準備のために幼稚園に行く日だった。
 長男は幼稚園のあと、幼稚園の側の学習塾のような寺子屋に行くので、長男の帰宅時刻には次男にかかりっきりの奥さんにかわり、私が長男を迎えに行った。
 他のお子さんのために迎えに来ているのは全てお母さんであり、男性の私がお母さん方の中にいるのは、正直、目立つし異様でさえある。
 しかし、私は、親父なのであり、事務所を作ったのも、このような連係プレーをするためなのだ。
 
 次男に聞くと、昼食は一蘭というラーメン店がいい、というので、自転車で本郷通りを走り、ラクーア内にある一蘭まで2人で行き、ラーメンを食べた。多分、私と長男とでらーメン店で昼食をとるのは、初めての経験だろう。長男は嬉しそうだ。
 
 ところで、奥さんによると、次男と一緒に家をでるとき三男は熟睡していたので、三男は自宅に置いてきたが(テレビや灯りをつけて寂しくないような工夫をしたという。私も小さいとき母親にこのような放置プレーをやられたことがある)、次男と一緒に自宅に戻ってみると三男が起きて大泣きして怒っていたらしい。すこし可愛そうなことをしたかな。

 長男は自宅に戻り、ゲームを楽しんだ。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.17更新

 第4作目が来年公開されるらしい。
 すごい。なぜなら、主演のハリソンフォードは、今年7月で65歳なのだから。
 とても楽しみだ。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2007.01.13更新

 朝日新聞の夕刊を読んだ。
 私が国選弁護事件でお世話になった法廷通訳者の女性の訃報記事だった。

 私は、以前、オーバースティの刑事弁護をかなりこなしていたことがあった。
 国選弁護事件の法廷通訳者は、まず、国選弁護人選任命令を裁判所からもらった後、法廷通訳人と連絡を取り、普通は、警察署で待ち合わせをして一緒に接見してもらうのである。

 法廷通訳人は、被告人の使用する言語はもちろん、その文化にも造詣が深く、接見までの待ち時間などにいろいろとお話をすることが多い(特に、私はね)。
 この女性とも子供のこととか結構話した記憶がある。警察署から最寄の駅まで歩くときに息子がかわいいと話されていた、と思う。
 
 最後にお会いしたのは、東京地方裁判所のエレベーターの中で偶然居合わせたときだった。
 私のことを覚えていただけていたことに驚きつつも、ほんの少しの間お話をした。
 ひょっとしたら、そのことからご病気だったのかもしれない。私は分からなかったけど。
 
 ご冥福をお祈りします。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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