事件の相手方代理人が、自分よりも司法研修所の期があとの弁護士であることが多くなった。
私は、弁護士登録をしてから9年経つ。
その間、弁護士も数千人増えたから、上記の減少は、至極、当たり前の現象なのだろう。
無礼な奴もいて、たまにムカつくこともあるが、しかたあるまい。
最近では、司法研修所を卒業したのに就職できない弁護士がいる、という。
それも、弁護士そのものに問題があるのではなくて、単に求人がない、というのが主な理由と聞く。
日弁連の方針に間違いがあったのではないのか。
また、司法修習の引き受け先もあまり確保できないという。
事務所が増えていないので、これも仕方がないのであろう。
そこで、来年、私は事務所で司法修習生の修習を受け入れることにした。
実は、誰でも司法修習生を受け入れることができるというのではなく、それなりに条件もあり、しかもその条件を満たす場合は金がかかるので、司法修習生を事務所で受け入れるということは経費の増加、持ち出しになることを意味する。
ただ、自分もかつて司法修習生だったし、その恩は、終生、忘れえない。
だから、今回から司法修習生を受け入れることにしたわけだ。