弁護士ブログ

2008.11.06更新

 詐欺で、大阪地検に逮捕された。いきなり地検が出てくるところに、大物感が漂う。

 ただ、新聞報道によると、本人は詐欺を認めている、という。
 しかし、裁判所での罪状認否があったわけではないから、実際はどうなのか、よくわからない。

 私は、一時期、小室音楽のとりこだった。
 CDはたくさん買った。TM NETWORKのCDはほとんど持っていたし、DVDが一般化していない時期はVHSビデオ製のコンサートビデオをもっていた。TMNのコンサートにも行った。

 あくまで新聞報道を前提にした理解だが、これほどまでに栄華を極めた人物が凋落したケースは最近はないだろう。

 本人の甘さ、ビジネス感覚のなさ、他人を見る目のなさ、などなど原因はいろいろと指摘されているようだが、それにしても驚きを隠せない。

 著作権を使った詐欺だなんて、普通に考えれば、すぐにばれると気づくものだが。
 
 かつての音楽仲間や奥さんがまだ見捨てていないのが、せめてもの救いだ。

 被害者がおられることもあるので、がんばれ、とは言えないが、一ファンとしては再起されることを期待している。

 

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2008.11.03更新

 1世紀ぶりに消滅時効の法改正がなされるらしい。
 
 これはやるべきである。
 ハッキリ言って、今はとっても理解しずらい。
 専門家向けの「時効の管理」という本があるくらいである。私も、この本を持っている。

 私は、一般的に民事債権について10年間の不行使が保護されるのは、保護しすぎであると思っていた。
 債権者が10年間も行使しないのは、それほど保護される緊急性が失せているからだと思われる。 

 裁判手続きに移行して判決が出された後は10年でもいいと思う。
 債権者としては、やれるだけの努力をきちんとしたと評価できるので、この努力については、別途、保護することが重要だからである。

 そして、判決取って強制執行しても、債権が全額満足されることが少ない現状もあるし、それゆえに、何度も債権執行をする機会を保証するためには、10年間は債権の存続を維持すべきだと思うからである。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2008.10.30更新

 事件の相手方代理人が、自分よりも司法研修所の期があとの弁護士であることが多くなった。

 私は、弁護士登録をしてから9年経つ。
 その間、弁護士も数千人増えたから、上記の減少は、至極、当たり前の現象なのだろう。
 無礼な奴もいて、たまにムカつくこともあるが、しかたあるまい。

 最近では、司法研修所を卒業したのに就職できない弁護士がいる、という。
 それも、弁護士そのものに問題があるのではなくて、単に求人がない、というのが主な理由と聞く。
 日弁連の方針に間違いがあったのではないのか。
 
 また、司法修習の引き受け先もあまり確保できないという。
 事務所が増えていないので、これも仕方がないのであろう。

 そこで、来年、私は事務所で司法修習生の修習を受け入れることにした。

 実は、誰でも司法修習生を受け入れることができるというのではなく、それなりに条件もあり、しかもその条件を満たす場合は金がかかるので、司法修習生を事務所で受け入れるということは経費の増加、持ち出しになることを意味する。

 ただ、自分もかつて司法修習生だったし、その恩は、終生、忘れえない。

 だから、今回から司法修習生を受け入れることにしたわけだ。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2008.10.11更新

 岡山県で法テラス岡山に対して弁護士報酬を水増し請求をしていた弁護士がいるそうだ。

 警察署から接見記録を取り寄せて、事実の裏付けをしているのだから、たぶん記事は事実だろう。

 当事者は、大学教員から副検事になり正検事になったあとに弁護士になっている。

 元検察官の弁護士だから法律家であり、自分の仕事以上の請求をすることが詐欺罪になることを知らないはずがない。

 誤記による請求という可能性もあるが、現実的にはそれはないだろう。
 通常、弁護士は自分の予定を手帳等に残し、法テラスへの請求に際しては事実の間違いがないか慎重に確認して報告書を出すからである。
 
 私も法テラスで契約している弁護士である。
 法テラスの職員は、収入が乏しい方のためによく頑張っていることを知っている。

 確かに、法テラスの報酬基準は、どうしてこんなに定額なのか、と疑問が残る場面が多々ある。
 しかし、法テラスは昔の法律扶助制度の発展型だから、法テラス経由の事件が事務所の報酬基準より低額であっても、法テラスと契約している弁護士は、きちんと仕事をやっている。

 だから、このようなことがあると、制度に対する信頼感低下や契約弁護士に対する不信感が醸成されて、大変迷惑である。

 ご本人による、真摯な説明を求めたいと思う。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2008.10.09更新

 物理学賞の3名の博士に続き、化学賞でまた1名の博士の日本人受賞者が出た。

 ただ、物理学賞の1名、化学賞の1名は、ともにアメリカでご活躍されていた天才であった。

 受賞内容に関する記事を何度も読んでみたければ、さっぱり何の事だか分らない。
 
 「対称性の破れ」? クオークを6個と予言?
  さっぱりわからない。

 ただ、人類の進歩、物理学の解明には極めて素晴らしい研究であった、ということであり、同じ日本人として誇りに思います。
 
 ただ、受賞者はみなご高齢であり(87歳、80歳という博士がおられた)、ノーベル賞をもらうためには、素晴らしい研究と成果を残すと同時に、心身ともに健康でバランス感を失わない生活を続けていくことが大事だ、ということを実感したのも、事実である。

 おめでとうございます。
 

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2008.10.02更新

 ほぼ全員といってもいいくらいの全国の弁護士は、この地裁判決は予測できたと考えている。
 
 私も、ユーチューブで発言がなされたテレビ番組をみたけれど、発言は挑発的でひどい内容だった。

 判決文を読んでいないので詳細を語る資格はないが、おそらく控訴しても結論そのものは変わらないだろう。

 不当な懲戒請求を受けると、本当に辛い。

 今回の判決が弁護士懲戒制度を正しく理解するきっかけになれば、いいと思う。

 原告の弁護士は、何も橋下弁護士から賠償金をとることそのものが目的とは思えないので。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2008.09.29更新

 弁護士の場合、この種の事例に限らず、所属弁護士会や日弁連から懲戒処分がなされると、「自由と正義」という、弁護士全員に郵送配布され、かつ、誰でも購入できる会員誌に名前と事務所の所在地、懲戒理由などが掲載される。
  
 だから、懲戒処分を受けるということは、処分の内容以前の問題として、とっても不名誉であり、自分の人間としての品格やプロとしての威厳に大きな傷がつくものである。
 私は、一度も懲戒処分を受けたことがない。

 なお、今回の検察官と検察事務官への懲戒処分は非公開であった。
 非公開で、今後、セクハラなどの問題行為再発が防げるのだろうか。

 検察官は、捜査権限のほか、起訴権限を持っており、刑事司法行政上、大変特殊かつ不正義が許されない職業であるのに。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2008.09.11更新

 先日、高校生クイズを途中から見た。

 自分の母校は出場していたのか知らないが、人生の大半を過ごした埼玉県の浦和高校が出場していた。
 
 出場者は、本当に高校生なのか、というくらい博学だった。高校で習わないような問題をどうして解けるのか、不思議だ。
 難解な回答を平気でしたり、回答に至るまでの問題の読んで回答してみせたりするなど、まさに驚嘆するくらいだ。
 
 ただ、どうも高校生クイズで番組編成上、出場者の関係者が納得できない編集がなされた模様である。

 番組放送時間は無限ではないから、編集作業は仕方がない。
 番組をドラマチックに魅せるための編集も、ある意味、番組制作者の力量でもある。

 ただ、日テレの高校生クイズとは、伝統的な様式美、作法のようなもの、高校にエコひいきをしない(全国的に有名な進学校のみを重視しない)といった、いわば視聴者や出場者との無形の契約というか決まり事、当たり前の前提のようなものがあったように思う。
 長寿番組と言われれるものは、このような要素が、少なからずある。

 そして、視聴者や出場者は、その不偏的な要素を前提にして楽しみにしているのだから、できれば、やたら「編集」ということで、「高校生クイズ」はいじらないでほしかったと思う。
 スタジオだけの番組編成も、ちょっと物足りなかった。

 もちろん、視聴者と番組制作者との間で、何らかの契約などはないし、番組編集権は表現(放送)の自由の中核的な要素なので、テレビ局が自由にやってもいいのだが。

 ただ、決勝戦は、全部見たかったな。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2008.09.09更新

 選挙である以上、立候補が可能になった時点で立候補をすべきだと思う。

 特に、選挙が与党総裁、日本の総理大臣の選任を兼ねるときは、なおさら慎重に立候補を検討すべきだと思う。
 
 選挙に出られないとわかっていながら、立候補を表明し、そしてテレビ番組にも出てしまうというのは、無責任を通り越して、国民をばかにした単なる「馬鹿」だと思うのは、私だけだろうか。

 麻生幹事長の経済政策は、支持できない。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

2008.09.02更新

 福田首相が総理大臣を辞職する、という。
 ただ、当然ながら、議員は辞めない。
 
 後任の総理大臣は、麻生自民党幹事長になる(と思う。これは規定路線なのだろう)。
 もう決まった、ような感じだ。
 
 福田首相も、三権の長の1人である総理大臣を「やーめた」というのだから、熟慮にも熟慮を重ねたのだろう。
 政治家の真価は、その進退いかんにかかっていると思える。

 しかし、そうは言っても内閣を改造して新たにやる気を見せていたのは1か月前。
 一体、何があったのだろう。
 消費者庁は、ほんとにできるのか、心配だ。

 私は、一介の若手弁護士だが、頼まれた事件を辞任したことは、たぶん、3回あるかどうか、である(面倒くさい任意整理も含めて)。

 頼まれた仕事、それも国民の代表である国会により選出されてなった総理大臣の仕事を放り出す、というのは、どういう心境なのだろう。

 退任会見を聞いたが、やはり説明不足であろう。

 総理大臣を辞めるのなら、国会議員も潔く辞めればいいのに。

投稿者: ヒューマンネットワーク三森法律事務所

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